はじめての福井

ようこそ、福井市へ
福井市は福井県の北部に位置する県庁所在地です。
JR福井駅では、あちこちで恐竜がお出迎え。日本で発掘された恐竜化石の約8割が福井県で見つかっていることから、福井県は「恐竜王国」と呼ばれているのをご存知ですか?
駅に降り立ったらまず、駅前広場の動く恐竜のモニュメントやトリックアートで記念撮影がオススメです。
福井市は、まちなかから海や山へのアクセスも抜群!越前海岸にはJR福井駅から1時間ほどで到着します。
海に沈む夕日は絶景の一言。越前海岸で水揚げされる新鮮な海の幸は、福井の自慢の一つです。「越前がに」をはじめ、魚介はもちろん、さまざまなグルメを楽しめます。
四季がはっきりとした福井では、春はお花見、夏は海水浴やキャンプもオススメ。
秋は美しい紅葉、冬はスキー・スノーボードなどウインタースポーツを満喫できます。
旅先では、天気や気候が気になるところ。「越前がに」のシーズンである冬は、雨や雪がよく降ります。福井市も県庁所在地としては雪が多く、積もりやすいのは1月です。
夏は意外と暑く、8月は35℃超の猛暑日が続くことも。春と秋は過ごしやすく、まさに行楽シーズン。5月は月の半分以上が好天に恵まれます。
11月の日中の平均気温は16℃ですが、朝晩は冷えるので防寒対策をお忘れなく。
絶品グルメで満腹
食の宝庫・福井には、ご当地絶品グルメが目白押し!
福井の風土で豊かに育った食材と、白山水系のきれいな水が福井の食べ物の美味しさの秘密です。地元民が普段から愛してやまない、とっておきの必食グルメをご紹介します。
◆福井グルメの代表格「越前おろしそば」
「越前おろしそば」は、たっぷりの大根おろしと削り節、きざみネギをのせた冷たいおそば。大根おろしのピリッとした辛味が、クセになること間違いなし。
福井では、冬の寒い時期でも冷たいおろしそばを食べるのが定番です。このおろしそばを広めたのは江戸時代初めに今の越前市に領主としてやってきた本田富正と言われていますから、まさに福井を代表するソウルフードです。
食べ方は、「そばに大根おろしとネギ、かつお節をのせてそばつゆをかける」「大根おろしをそばつゆと混ぜ、ネギとかつお節をのせたそばにかける」「大根おろしの絞り汁をそばつゆと混ぜ、ネギとかつお節をのせたそばにかける」の3つが代表的。
気取らずリラックスして食せるのも魅力です。
◆箸が止まらない「ソースカツ丼」
越前おろしそばと並ぶ、福井グルメの代表「ソースカツ丼」。福井で「カツ丼」と言えば、玉子とじではなく、ソースカツ丼が一般的。
ソースカツ丼が名物の有名店をはじめ、ソースカツ丼の専門店もあるほど。そば店では、おろしそばとセットで提供されることも多く、福井の2大グルメを一度に味わえます。飲食店にとどまらず、福井のスーパーの総菜コーナーでソースカツは定番です。
このソースカツ丼を生み出したのが、福井市の繁華街・片町通りに本店を構える老舗洋食店『ヨーロッパ軒』です。
明治の終わり頃、ヨーロッパ軒からのれん分けした店が増え、他にソースカツ丼を提供する店が広がり、福井を代表するグルメになっていったそう。
◆福井の冬に欠かせない「水ようかん」
「水ようかん」といえば夏?いえいえ、福井では冬に食べるんですよ。
毎年11月頃から福井県内の和菓子店などで水ようかんの販売が始まり、スーパーにもさまざまな水ようかんが並びます。買えるのは冬限定というところも多く、まさに、福井の冬になくてはならない和スイーツです。
ではなぜ、福井では寒い冬にあえて冷たい水ようかんを食べるのでしょうか?
諸説ありますが、その昔、丁稚奉公に出た年少者が年末に帰省した際、奉公先から持ち帰った小豆で作ったという説や、奉公先から持ち帰った羊かんを水で伸ばして作り直し、近所に配ったという説などが有力。
練りようかんと違い、水分が多く傷みやすいので、作りたての新鮮なうちに食べるのが一番! 冬に福井を訪れた際は、瑞々しい水ようかんをぜひ味わってみてください。
自然に飛び込め
季節の変化がはっきりしていて、四季を感じられる福井。駅近くの桜並木は、春にぜひ訪れたい絶景スポット。
さらに、福井は海や山に囲まれているので、車を少し走らせればダイナミックな風景が目の前に広がります。
さぁ、自然に飛び込みましょう!
◆心震える「足羽川の桜並木」
『日本さくら名所100選』に選ばれた福井市足羽川の桜並木は、JR福井駅から歩いて10分ほど。福井市を縦断するように流れる足羽川の堤防に、約600本もの桜の木が植えられています。
満開の時期は、まさに「桜のトンネル」になりますよ。例年、3月下旬~4月上旬が見頃で、「ふくい桜まつり」も開催。ライトアップされた桜が楽しめます。
◆絶景パワースポット「東尋坊」
「東尋坊」は、日本海に面した絶景スポット。荒波に削られた断崖が約1㎞続き、その高さは20m以上!
国の天然記念物で、規模の大きさから「世界3大柱状節理」に認定されています。視界を遮るものが一切なく、日本海に沈みゆく夕陽は息を飲む美しさ。
断崖は歩いて下りることができます。観光遊覧船に乗って、海から東尋坊を眺めるのもオススメ。
◆ドキドキ、ワクワク「かずら橋」
「かずら橋」は足羽川渓谷にかかる吊り橋です。かずらという植物が使われていて、長さは44m。踏板の感覚が広く、見た目はスリリング。
勇気を出して渡ってみると、1歩進む度にキシキシと音が鳴り、ゆらゆら揺れるので、ちょっとした冒険気分も味わえます。
「橋の上で愛を誓うと永遠に幸せになれる」という言い伝えもある、パワースポットです。
親子で遊ぶ
ファミリーでとことん遊べる福井。海や山の豊かな自然を活かした遊び場はもちろん、天候を気にせず1日中楽しめる「恐竜博物館」や「芝政ワールド」もあります。
夏のプールや海水浴、冬のスキーだけにとどまらない遊び場 福井でとことん遊びましょう。
◆大人気!「恐竜博物館」
ファミリーに大人気の「福井県立恐竜博物館」。福井駅から直通で1時間の「恐竜バス」が出ているので便利です。
博物館に入ると、動くティラノサウルスがお出迎え。館内のいたるところに恐竜の全身骨格があり、本当の化石も数多く展示。至近距離で見られるので、まるで恐竜の森に迷い込んだよう。
博物館から歩いてすぐの場所で、化石発掘体験もできますよ。
◆遊びの王国「芝政ワールド」
「芝政ワールド」は、福井駅から車で50分ほどの海沿いにある一大テーマパーク。目の前には日本海と天然芝が一面に広がります。
乗り物系アトラクションや脱出・謎解きゲームなどに加えて、夏は日本最大級のリゾートプールがオープン!
約50本もの絶叫スライダーは、子どもも大喜び。天候を気にせず遊べる屋内の「キッズパラダイス」もオススメです。
逸品の技に触れる
越前和紙や越前打刃物、越前漆器。福井には国が定める伝統工芸品が7品目もあり、福井が生産する眼鏡の国内シェアは95%以上!
「ものづくり王国・福井」で、逸品の技に触れてみませんか。産地にはミュージアムやショップがあり、工房見学や体験もできます。
◆1500年続く「越前和紙」
福井市の南に位置する越前市は、手漉きの「越前和紙」の一大産地。越前和紙には、約1500年もの歴史があります。
「越前和紙の里」には、和紙業者が軒を並べ、「紙の文化博物館」や紙漉きが体験できる「パピルス館」等の施設も充実。
特に「岡太神社・大瀧神社」は「紙の神様」を祀る珍しい神社。毎年GWには「神と紙のまつり」が開かれています。
◆世界が欲しがる「越前打刃物」
約700年前から続く「越前打刃物」。「二枚広げ」などの職人技で仕上がる包丁は、切れ味と丈夫さに定評があり、国内のみならず海外の有名シェフからも注文が殺到するほど。
デザイン性に優れたカスタムナイフも人気です。越前打刃物を深く知るには「刃物の里」「越前打刃物協同組合」「タケフナイフビレッジ」へ。工房見学や包丁の制作体験もできます。
◆伝統と今が調和する「越前漆器」
「越前漆器」は1500年以上の歴史を持つ伝統工芸品です。定番の黒や朱色の椀・重箱に加えて、最近はパステルカラーのタンブラーやボウル、食洗機で洗える等、現代の暮らしに使いやすい進化を遂げています。
鯖江市の河和田地区は、「越前漆器」の一大産地。漆器の歴史や製造工程を学べる「うるしの里会館」や、漆器職人の工房の見学等もできます。
◆すごいぞ!福井の「眼鏡」
日本製の眼鏡フレームの約95%が、福井市や隣の鯖江市で生産されています。特に眼鏡メーカーが数多くある鯖江市は、全国に知られる“眼鏡の聖地”。
JR鯖江駅から「めがねストリート」を通ってたどり着く「めがねミュージアム」には、眼鏡の歴史に触れる博物館や、3,000本以上の最新モデルの眼鏡を販売するショップ、眼鏡作りの体験コーナーもあります。
歴史に溶け込む
福井は、時代ごとに歴史の主要な舞台となってきました。
戦国時代の城下町を今に伝える遺跡や、江戸時代から現存する天守のお城、770年以上の歴史を誇る永平寺、かつての藩主と同じ目線で眺める庭園で、歴史に溶け込んでみませんか。
◆戦国に思いをはせる「一乗谷朝倉氏遺跡」
福井市の「一乗谷朝倉氏遺跡」は、戦国大名の朝倉氏が103年間支配した城下町跡が、ほぼ完全なかたちで残されています。
国の三重指定「特別史跡」「特別名勝」「重要文化財」を受けたのも納得のスケールで、その貴重な遺跡を自由に散策できます。当時の建物を再現した「復元町並」や「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」で、楽しい歴史散策を。
◆「現存天守」の丸岡城
坂井市にある「丸岡城」は、江戸時代に建てられた天守が特長。全国に12しかない「現存天守」の一つです。
天守の石垣は「野づら積み」という古い方式で作られ、石瓦の屋根が荘厳な雰囲気。二層三階の天守は自由に見学できます。
丸岡城は桜の名所でもあり、城が桜に包まれて霞(かすみ)がかったように見えることから、「霞ヶ城」と呼ばれています。
◆曹洞宗の大本山「永平寺」
永平寺町にある曹洞宗の大本山「永平寺」は、福井が誇るお寺です。道元禅師によって禅の修行道場として開かれました。
参道の脇を覆う美しい苔や、老杉木立も見どころの一つ。境内には70を超える諸堂があり、「傘松閣(さんしょうかく)」で230枚の天井絵は圧巻です。
僧侶が修行する「七堂伽藍」は回廊でつながっており、景色を楽しみながらゆっくり巡るのがオススメです。
◆歴代藩主が愛した「養浩館庭園」
JR福井駅から徒歩10分ほどのまちなかに佇む「養浩館庭園(ようこうかんていえん)」。数寄屋造りの屋敷と四季の表情が豊かな庭園があり、福井藩主松平家の別邸として江戸時代につくられました。
名付けたのは幕末の名君・松平春嶽(まつだいらしゅんがく)。屋敷は見るだけでなく、中に入ることができます。
かつての藩主と同じように、大きな池を中心に広がる庭園を眺めながら優雅なひと時を。
エリア別の魅力
旅の拠点に便利な福井駅周辺、絶景スポットと温泉街、いにしえの遺跡や寺院、恐竜博物館や“天空の城”、絶景と美食の越前海岸、世界に誇るものづくりの街。
福井の各エリアの主な観光スポットをご紹介します。
◇福井駅周辺エリア
戦国時代から城下町として栄えた福井。駅周辺には、歴史を伝える「福井城址」や「養浩館庭園」などの名所が数多くあります。
桜の季節には「足羽川の桜並木」が絶景。商店街や繁華街が近いので福井グルメの食べ歩きも。
◇東尋坊・あわら温泉エリア
日本海にそびえる断崖が1㎞も続く「東尋坊」。その世界的にも珍しい名勝の近くには、関西の奥座敷と称される「あわら温泉」があり、福井の山海の幸を堪能できます。天守と桜が見どころの「丸岡城」へのアクセスも便利。
◇一乗谷・永平寺エリア
福井の2大歴史スポット「一乗谷朝倉氏遺跡」「大本山永平寺」があるエリア。車で15~20分、約10㎞で行き来できます。
いにしえの城下町を散策できたり、苔蒸す寺を眺めたり、福井の成り立ちを感じることのできるエリアです。
◇恐竜博物館・大野城下町エリア
世界三大の一つに数えられる「県立恐竜博物館」とスキーリゾート「スキージャム勝山」はすぐ近く。
南に少し下れば、苔で覆われた境内が美しい「平泉寺白山神社」、城下町全体を包む雲海に浮かび上がる“天空の城”「大野城」があります。
◇越前海岸エリア
「越前がに」を始め豊富な魚介類が獲れる越前海岸。周辺には料理旅館や日本海を一望できるレストランがあります。
夏は海水浴やキャンプで賑わうエリアで、冬は越前水仙が見頃。西端に位置する「越前岬」からの夕日は絶景です。
◇鯖江・越前たけふエリア
福井市の南に位置するエリアで、世界に誇る“ものづくり”の拠点。
鯖江市は国際的な眼鏡の産地で、隣の越前市には「越前和紙」「越前打刃物」「越前漆器」などの伝統工芸品が多数あります。工房見学や体験も充実しています。