福井市観光公式サイト【福いろ】

そもそも、ソースカツ丼とはどんな食べ物なの？簡単に説明すると、ソースカツ丼とは福井県のご当地グルメで、薄くスライスした豚肉をきめ細かいパン粉をつけてカラッと揚げ、熱々のうちにソースに絡めたカツをご飯にのせた料理です。さらに長い歴史やソースに隠された秘密など、詳しくは下部の記事をチェックしてください！

福井のソースカツ丼がどんなものかわかったところで、早速、観光地別のおすすめのお店を紹介します。行きたい観光スポットと見比べて旅の参考にしてみてはいかがでしょうか。

県民が愛する元祖ソースカツ丼

2024年に創業111年を迎える「ヨーロッパ軒 総本店」は、福井では知らぬ人のいないソースカツ丼発祥の洋食店。「カツ丼（税込1,080円）」は、目の細かい特製のパン粉をまぶした厚さ8mmのロース肉とモモ肉をラードでカラッと揚げ、「秘伝のタレ」に浸け込んで仕上げます。ウスターソースがベースの甘みと酸味が調和したタレは、豚肉の甘みをグッと引きたてつつも、あっさりしていて最後の一口までおいしくいただけます。肉汁たっぷりのメンチカツがのった「パリ丼（税込1,080円）」も人気です。

地元の人から愛される、こだわりの自家製ソース。

福井のソースカツ丼といえばロース肉を使うのがメジャーですが、「くら」では目玉焼きがのった「ヒレカツ丼定食（税込1,350円）」が人気No.1。脂身が少ないヒレカツは、肉厚なのにあっさりして、途中で黄身を割って絡めるとまろやかな味わいに変化して二度おいしい。創業40年と長く地元の人に愛される理由は、毎朝仕込む甘めの手作りソースと、福井県池田町と大野市産のコシヒカリのツヤのあるふっくらご飯にあります。ご飯は2杯までおかわり自由。広々とした座敷席が並ぶ店内で、家族連れにやさしいのも魅力ですね。

地元銘酒「黒龍」で柔らかく仕上げた極上ソースカツ丼。

挽きたて、打ちたて、茹でたての蕎麦を提供する「手打ち蕎麦 ふじ田や」。ここで食べられるソースカツ丼は、知る人ぞ知る贅沢な一品です。「黒龍吟醸豚ソースかつ丼（税込1,800円）」は、三ツ星レストランでも使われる「黒龍吟醸豚」のロースを使用。地元銘酒「黒龍」の酒粕入りのエサを食べて育つため、肉質は柔らかく、脂身はとろけるような上品な味わいです。「Cセット黒龍吟醸豚ソースかつ丼（税込1,700円）」には、蕎麦に加えて、郷土料理の「たくあんの煮たの」もついていて、福井の味を堪能できます。福井駅に到着して、まずはじめの腹ごしらえに立ち寄ってはいかがでしょうか。

門外不出のソースカツ丼が復活。

昭和41(1966)年に福井市にて創業。東尋坊やあわら温泉にも近い坂井市三国町に移転後は、メニューからソースカツ丼が消え、令和５年に復活しました。初代の味を忠実に再現し、薄い豚ロース肉に細かいパン粉を付けてカラッと揚げた、これぞ福井のソースカツ丼という一杯。甘めのソースが薄いカツにしっかり絡み、ソースが染みたご飯がすすみます。毎朝手打ちするそばは定評があり、ミニおろしそば付きの「ソースカツ丼セット（税込1,300円）」は地元の人にも愛されています。

オリジナルソースが決め手のソースカツ丼

創業44年の中華料理店「キッチン 天山」で提供している「ご当地セットA(税込1,760円)」は、永平寺町名物の胡麻豆腐がついたローカルな味わい溢れるメニュー。釜で炊いた地元産コシヒカリの上に、オリジナルソースに漬け込んだ豚ロースカツが2枚のっていてボリュームも満点。甘辛い味付けのソースは生姜のスパイシーさが絶妙なアクセントで、「ソースかつ丼ソース」という名称で店舗販売されています。自宅で店の味を楽しみたいという方にもおすすめです。

恐竜級のスタミナがつく！？ メガ盛り丼

割烹と聞いて臆することなかれ。恐竜博物館の近くで、味・ボリューム・価格のどれをとっても驚かされるソースカツ丼があります。コクや風味を味わえる白絞油で揚げた薄い国産ロースのソースカツが、器から溢れんばかりの「はみだしソースカツ丼 メガ（税込1,600円）」。6枚のカツの下には約１㎏のご飯がぎっしり！並サイズと並べるとその大きさは一目瞭然で、値段の安さにも驚かされます。朝どれの魚を目当てに来店客の95％が海鮮を注文する「峰」の遊び心は自慢の海鮮でも発揮。「メガ海鮮丼（税込3,400円）」もあるので猛者はぜひ。

老若男女に愛される、適度に甘酸っぱいソースカツ。

懐かしさが残る昔ながらの商店が並ぶ一角で三代続く“まちの食堂”。福井名物「ソースカツ丼（税込850円）」を頬張ると、ジュワッと口の中に広がるのはソースと肉の甘み。国産の上質な豚ロース肉を店内で丁寧に処理することで、歯切れのいい食感に仕上げています。厚さ約1㎝のカツは、同じく人気メニューの「ふわっとろ玉かつ丼（税込900円）」と同じもの。福井のソースカツ丼には珍しく1枚のとんかつをご飯にのせたスタイルで、肉自体の旨味や甘味もしっかり感じられます。恐竜博物館の帰りに立ち寄ってみては。

このほかにも福いろではソースカツ丼を食べられるお店を紹介しています。こちらもエリア別になっているので、ソースカツの食べ比べを楽しんでください。

ところで、共働き世帯率全国1位の福井県は総菜購入、特に揚げ物の売り上げが全国トップ級！もちろんソースカツも人気のお総菜。中でも“県民熱愛グルメ”と言っても過言ではないのが「カワグチ」のソースヒレカツです。おいしさの秘密は、「肉が柔らかくなるカット方法と生パン粉」だそう。肉屋の技が光るソースヒレカツは、多い日には１店舗で１日100㎏も売れるそうですよ。福井市内の６カ所で販売しているので利用してみては。

ソースカツ丼を家でも食べたい！という方に、福井市ではふるさと納税の返礼品にソースカツ丼セットをご用意しています。ソースカツ丼専用ソースや、カワグチのとんかつソース付き。お弁当にも便利ですよ。

外食はもちろん、小・中学校の給食でも人気のメニュー。おいしくて気軽なソースカツ丼は“愛される料理”です！お店を訪ね、お気に入りの一杯を探してみてください。