「羽二重餅」ってどんな食べ物⁉ 福井駅周辺で購入できるオススメ8選。工場見学で美味しさの秘密も探ってきました。
北陸新幹線が開業し、福井は全国からも注目のスポット。福井駅は、例年にないにぎわいを見せています。
その福井のお土産品といえば、一番人気は「羽二重餅」。福井銘菓の代表格で、日持ちするのも嬉しいところです。
今回、羽二重餅とは、どんな食べ物なのか、なぜ人気なのかを探るべく、製造工場へ潜入取材してきました。
さらに、福井駅周辺で手に入るおすすめの羽二重餅のお店や、次々と登場している変わりダネの羽二重餅を、地元ライターがトレンドを押さえてピックアップします。
※掲載価格は、店頭で購入した場合の価格です。
福井名物「羽二重餅」ってどんな食べ物?
福井の「羽二重餅(はぶたえもち)」とは、もち粉と砂糖、水あめを練り上げて作られた、なめらかな口あたりと、上品な甘さが特長のお菓子です。いちご大福のお餅を想像いただくとわかりやすいかもしれません。福井県では古くから県民に親しまれ、最近では給食で羽二重餅がでることもあります。
どうして作られるようになったの?
誕生の理由は、歴史と関係しています。福井県は、江戸時代より日本を代表する絹織物の産地として栄えてきました。中でも、平織の絹織物である「羽二重織」が有名で、その真珠のような光沢と絹のような感触を、お餅に見立てて作られるようになったといわれています。羽二重餅はその「郷土を代表する織物にちなんだ名物を」という想いから生まれた餅菓子で、「福井と言えば羽二重餅」と言うくらい代表的な銘菓です。
絹織物のように薄くなめらかな餅生地が特徴。きめが細かく、とろけるような舌ざわりで、ほんのりと上品な甘みが広がります。基本の材料は餅粉と砂糖、水あめの3つのみ。水を加えてこねた餅粉を蒸し、砂糖と水あめを加えて練り上げます。とてもシンプルな製法ですが、店ごとに材料の配分や製法にこだわりがあり、それが独自の味わいとして表現されています。
今では、福井県を訪れる観光客の人気のお土産として、多くの人々に愛されています。
羽二重餅ができるまで
羽二重餅がどのようにして作られるのかを探るために、福井市のお隣、永平寺町にある「羽二重餅の古里」へ伺いました。
車でJR福井駅より15分、福井北ICより2分の自然豊かな場所にある「羽二重餅の古里」では、豊富な種類の羽二重餅を購入できるほか、一般の人でも自由に製造工程を見学できます。
こちらの店舗を運営する株式会社マエダセイカの常務取締役、前田和宏さんに製造工場を案内してもらいながら、おいしさの秘密を特別に覗き見させてもらいましたよ。
基本情報
まずは、羽二重餅のもとになる生地づくりから。
サラサラとした国産もち粉と、名水といわれる永平寺町の水を混ぜ合わせ、100℃の蒸気で一気に蒸し上げます。
- マエダセイカ常務取締役・前田さん
- 配合や蒸し上げ方によって味が大きく左右されるため、この作業が最初にして一番肝心なんです。もち粉がダマにならないよう、ベテランの職人が責任を持って担当します。
ベースの餅が炊き上がったら、専用の混合機へ投入します。
材料の水あめ、砂糖、水を加え、弱火で熱しながら1時間、火を止めて1時間、じっくり混ぜ合わせます。
- 前田さん
- 昔から変わらない配合と、時間をかけて練り上げることがマエダセイカのこだわりです。
そうすることでなめらかな食感が生まれます。うちでは、子どもからお年寄りまで好まれるよう甘めにしていますが、製造元によって食感や甘みに違いがあるので、食べ比べをして好みのものを探してみるのもいいですね。
ベースとなる羽二重餅の生地が出来上がると、ここからさまざまな商品を作っていきます。
練り上がった羽二重餅は、生地がくっつかないよう片栗粉をまぶしたレーンの上で形成します。
羽二重餅の中にあんこを包んだ人気商品「織福」は、専用の機械であんを包み、手作業で箱詰めしていきます。
- 前田さん
- すべてを機械に頼らず、半自動で製造を行っているのは、羽二重餅が柔らかく繊細だからです。破れなどがないか目で確かめながら、一つ一つ手作業で並べていきます。お客様が開けた時に『わあ、きれい!』と思ってもらえるような仕上がりを心がけています。
すべての商品は、最後に機械を使ってフィルムで密封していきます。
- 前田さん
- 空気に触れないように梱包することで、作りたての品質が長期間保たれ、日持ちが格段に良くなります。手土産として、日持ちの良さは大事ですよね。
こうして、マエダセイカの羽二重餅が完成するんですね!
店舗のほかに、道の駅や土産物店、オンラインショップでも販売していますよ。
福井駅周辺で購入できるかわいくておいしい羽二重餅
では、このマエダセイカをはじめ、旅行に訪れた際に入手しやすいよう福井駅周辺で買うことができるものの中から、オススメをご紹介します。
【まずはコレ】定番の羽二重餅
初めて福井を訪れる方や、まずは定番の羽二重餅を食べてみたいという方に向けて、押さえておきたい3つ老舗と商品を、編集部の独断で取り上げていきます。
定番の羽二重餅
定番の羽二重餅
定番の羽二重餅
- 錦梅堂
- 羽二重餅總本舗 松岡軒
- 金花堂 はや川/羽二重くるみ
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【最新トレンド】もらって嬉しいNEW羽二重餅
最近では、スタンダードな羽二重餅以外にも変わり種など毎年多くの商品が続々誕生しています。その中から、可愛いパッケージの商品や北陸新幹線に伴い発売された限定コラボ、話題のものなど、お土産や贈り物に喜ばれる羽二重餅を地元ライターがピックアップしました。
〈西武福井店〉羽二重くるみ ショコラ&フランボワーズ(ゴディバ・はや川)1個388円
「羽二重くるみ ショコラ&フランボワーズ(1個388円税込)」は、「ゴディバ」と「はや川」が夢のコラボ。伝統と新しさを兼ね揃えた一品です。
ゴディバ ジャパンのCEOシュシャン社長が、学生時代に福井を訪れたご縁で実現しました。
フランボワーズジャム、くるみとアーモンドを加えた濃厚なダークチョコレートガナッシュと、オリジナルの羽二重くるみの相性は抜群です。
福井県では西武福井店でしか買えないので、ぜひゲットしてくださいね。
〈西武福井店〉Have Tae TOAST 羽二重トースト(えびす堂)よもぎ、プレーン、黒ごまきなこ 各486円
2023年末に人気テレビ番組の【秘密のケンミンSHOW】でも取り上げられた「Have Tae TOAST 羽二重トースト」。
食パンにのせてトーストすると、とろ〜り食感が楽しめる新感覚の羽二重餅スイーツです。
手土産にちょうどいいサイズで、旅の途中で購入しても荷物になりません。
福井駅周辺では、西武福井店のほかに「福人喜」、くるふ福井駅内の「おみやげ処福井」でも購入することができます。
基本情報
西武福井店
<住所>福井県福井市中央1-8-1
<TEL> 0776-27-0111(西武福井店)
<営業時間>10:00~19:30
8階レストラン・ダイニングスクエアは、11:00~22:00
〈福人喜〉いちご屋さんのやわもち羽二重餅(明城ファーム)10 個入1,080 円、5 個入540円
パッケージが可愛いこちらの商品は、越前市にある「明城ファーム」が発売しているイチゴ味の羽二重餅。餅の生地に、明城ファームで収穫されたイチゴのジャムをふんだんに練り込んで仕上げています。
一口食べるとイチゴ本来の風味がお口全体に広がり、幸せいっぱいに。
基本情報
〈くるふ福井駅〉じゃりっと羽二重餅 ココナッツ味・きな粉味(ちさリスのお家。)各950円
一口サイズの丸い羽二重餅の生地の中に、ピーナッツクリームが入った「じゃりっと羽二重餅」。嚙むとじゃりっと音をたて、周りにまぶしたきな粉やココナッツが一体となって口の中に広がります。
外箱は、リスをモチーフとした作品で知られる画家でイラストレーターの藤岡ちささんが手掛けており、捨ててしまうのはもったいない可愛さです。
〈くるふ福井駅〉招福かがやき羽二重餅(佐佳枝上町 村中甘泉堂)950円
北陸新幹線福井・敦賀開業を記念に発売された、「佐佳枝上町 村中甘泉堂」の「招福かがやき羽二重餅」。
「北陸新幹線・かがやき」に見立てた立体の外箱に、個包装の羽二重餅が8個入っています。
おめでたい紅白重ねと抹茶風味の緑白重ねの2種で、新幹線開業のお祝いムードが楽しめます。
こちらは2024年冬季までの特別限定販売(※予定)なので、お早めにゲットしてくださいね。
〈くるふ福井駅〉羽二重ショコラ(栄太楼)12ヶ入 1,080円
生チョコを羽二重餅で包み、さらにホワイトチョコをまぶした「羽二重ショコラ」は、なめらかなくちどけを楽しめる一品です。
令和2年の第10回福井県優良観光土産品の菓子部門で優秀賞を受賞。間違いなしの美味しさです。
チョコレートがお好きな方に、ぜひ食べてほしい一品です。
〈くるふ福井駅〉紫式部の越前マカロン(スローベリィ)5個入り1,850円、10個入り2,800円
彩り鮮やかなこちらの商品は、「スローベリィ」の「紫式部の越前マカロン」。
羽二重餅と福井県産果物コンフィチュール入りのバタークリームをサンドした和洋折衷のお菓子です。
くるふ福井駅だけの限定販売で、日持ちも良いため、福井からの手土産として県外の方にも喜ばれそうですね。
〈くるふ福井駅〉生もっちぷりん あべかわもち風(おみやげ処福井)540円
敦賀市大比田で発売され、福井県民の話題をさらった「生もっちぷりん」。
プリンの材料である卵の代わりに、もち粉を使用した伸びるプリンで、ミルク風味の「羽二重生もっち」食感が楽しめます。
敦賀市大比田の売店と南条SA上り限定での販売でしたが、北陸新幹線福井開業に合わせてくるふ福井駅で販売され、おみやげ処福井でもあべかわもち風バージョンが購入できるようになったんです!
くるふ福井駅で購入できる「生もっちぷりん」は、きなこと黒蜜がついていて、今までにない新食感に驚くはず。
基本情報
CURU-F 福井駅(くるふ福井駅)
<住所>福井県福井市中央1-1-25
<TEL> 代表:0776-27-1222(お忘れ物センター:0776-50-0840)
<営業時間>お土産・スイーツ 8:30~20:00
ショッピング 10:00~20:00
お食事 11:00~22:00
※一部店舗により異なる
まとめ
気になる羽二重餅はありましたか?
定番からユニークなものまでいろいろあって、迷ってしまいますね。
福井に訪れた際にはぜひ手土産として、羽二重餅を買ってみてはいかがでしょうか。
【オンラインでも】羽二重餅をお家で楽しもう
羽二重餅が気になるけどなかなか福井へは行けない…という方に朗報です。記事でも紹介した商品(※一部)をはじめ、バラエティ豊かな福井の羽二重餅をネットやふるさと納税でも購入することができます。
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