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福井城フォトジェニックスポット

更新日時: 2023/03/13(月)

 

美しき石垣は「やらされ仕事」の副産物だった!

天下普請(てんかぶしん)という江戸幕府の一大事業により、全国の諸大名によって建てられた城のひとつが福井城です。
天下普請(てんかぶしん)とは、幕府が全国の諸大名を動員して実施させた大規模築城事業のことです。

建築工事以外にも土木工事や河川改修などのインフラ工事が多大な労力をかけて行われ、徳川家の統一政権下で全国の諸大名の蓄えを削ぐためともいわれていました。
各市町村に自腹で国の工事を手伝わせていた、というと分かりやすいでしょうか。

しかしこの「お手伝い普請」は、各大名にとってただひたすら労力と費用がかかってしまうというデメリットばかりではありませんでした。
各地の築城に参加することにより最先端の技術が習得できるという大きなメリットもあったのです。

そして数々の城の完成後に手がけられた福井城はその技術が惜しみなく使われた天下普請の集大成ともいえる城なのです。
現在も姿を残すその美しい石垣も当時の贅沢なワザが惜しみなく使われています。

 

 

福井城の石垣には地元・足羽山で採石された笏谷石(しゃくだにいし)を使用。
青と緑が混ざったような色の美しい石です。
その福井でしか採れない石の独特な色合いは「福井ブルー」といわれているとか。

 

 

 

 

石を同じ大きさに加工した後に積み上げられる「切込み接ぎ(きりこみはぎ)」。

これには莫大な費用がかかりますが、同じく天下普請で築城された江戸城や二条城などと同じ積み方なのです。
一方、足羽山で採れる石は小ぶりなものが多いので、福井城の石垣は他の城と比べ小さい石で積み上げられています。

 

 

 

 

県庁職員登城専用の橋!?

 

 

 

2000年代に入ってから復元された御廊下橋(おろうかばし)。

城の西側に位置するこの橋は歴代の福井藩主が登城する為に使われていました。
現在は福井県庁が石垣の内側にあるため、平日はこの橋を渡って出勤する県庁職員の姿も見られます。
その通勤風景は美しき新旧文明の融合体、ぜひこの究極のミスマッチをお楽しみください。

 

 

 

 

ありし天守閣の姿を妄想してみる

 

 

西側にある天守閣跡。

その姿は天守台を含めると高さ37mという壮大な規模を誇っていました。
何もない空を見上げ、ここにビル9階もの高さの城が立っていたかと思うと妄想が膨らみます。

 

 

 

 

「福井」の由来、ここにあり!

 

天守台にある「福の井」。

この井戸は底部までの深さ5.7m、水深は1.9mという本格的なもの。
そう! お気付きの通り、「福井」という地名はこの井戸が由来となっているといわれています。

そしてこの井戸には城外へと通じる抜け道があるという言い伝えが。
この秘密の道から一体誰がどこへ抜け出ていたのでしょうか!?

ぜひ訪れてこの井戸の中を覗いてみてくださいね。

 

福井城址

《住所》 福井県福井市大手3
《電話番号》福井県財産活用課  0776-20-0252
《アクセス》JR福井駅から徒歩5分
北陸自動車道福井ICから車で15分

 

 

photo & written by みついしんたろう