戦国ファン必見!現代によみがえる城下町「朝倉氏遺跡」を満喫する1日!
戦国時代に朝倉氏が拠点を置き、織田信長に滅ぼされた一乗谷。400年の時を越えて発掘された一乗谷朝倉氏遺跡は、福井市最大の観光スポットです。
車で通り抜けてしまうと見落としがちですが、2.78㎢の広大な敷地内には、見どころがたっぷり!しっかり見て回れば1日かかってしまうほどなんです。
そんな朝倉氏遺跡を博物館から復原された町並、庭園まで、まるごと徒歩で巡りながら、実物と空想のすべてで戦国時代の実像を感じてください。
なお、遺跡は山間にあり、雨の多い福井です。足元はぬかるんでいることが多いので、歩きやすく、水が浸みない靴がおすすめです。
- 所要時間
- 日帰り(6~12時間)
- 交通手段
- 遺跡まで公共交通、遺跡内徒歩

出発前に専用アプリをインストール
ガイドアプリで余すことなく魅力を体感
AR/VRガイドアプリ「戦国時空伝~一乗谷戦国まち歩き~」は、一乗谷の魅力を分かりやすくお伝えするための見学用アプリです。
地図や見どころのスポットのほか、各地点で発掘された出土品などの情報を紹介しています。さらに、遺跡にある遺構から、当時の建造物や情景を詳細まで最新技術で再現した機能があり、道中の発見や楽しみ方をサポートしてくれます。
事前にインストール、設定を済ませておくのがおすすめですよ。
福井駅バスターミナルから京福バス一乗谷東郷線 9:20分発 ー 9:44分着 一乗谷朝倉氏博物館バス停下車すぐ
JR福井駅からレンタカー 9:30分発 ー 9:50分着
一乗谷朝倉氏遺跡博物館(1階)
まずは、新しくできた博物館で情報収集と遺跡全体のイメージを固めます
一乗谷朝倉氏遺跡の魅力の一つは、戦国時代からの雰囲気を残したまま、当時の姿や人々の営みを想像することです。
とはいっても、何もない状況から想像を働かせるのはすこし難しいものです。まずは新しくできた「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」で当時の城下町の全体像や歴史を調べてみましょう。
1階の見どころは流通拠点・川湊「一乗の入江」の一角とも考えられる石敷遺構の露出展示です。発掘された遺跡をそのまま見ることができます。
- 住所
- 安波賀中島町8-10
- 電話番号
- (0776)41-7700
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 毎週月曜日、年末年始
※休館日が変更になることがあります。詳しくは公式HPの「開館カレンダー」をご覧ください。
城下町巨大ジオラマ(2階)
必見!発掘調査や歴史考証をもとに再現された、1/30サイズのジオラマ
2階に登ったら必ず城下町の巨大ジオラマは必見です。過去の発掘調査や歴史考証をもとに、武家屋敷や寺院、町屋などが30分の1のスケールで再現されています。
ジオラマには楽しいしかけも用意されていますし、この後実際に遺跡をめぐる際の解像度が大きく変わってきますので、徹底的に見ておいてくださいね。
朝倉館 原寸再現(2階)
原寸大で体感!当主、朝倉義景の暮らした巨大な館
さらに2階を進むと、5代当主朝倉義景が暮らした朝倉館の原寸再現があります。
後ほど訪れる遺跡では、その基礎となる石が残されていますが、現物はありません。
博物館の中の原寸再現で、当時の館の様子を直感的に感じておきましょう。
中央部にある花壇や角にある庭園のことも覚えておいてくださいね。
西山光照寺跡
西山光照寺は、現在は福井市の市街地にありますが、もともとは一乗谷、下城戸から600mほど離れた位置にありました。一乗谷朝倉氏遺跡発掘にあたり発掘、石仏覆屋が再建され、多くの石仏が安置されています。
寺域については確定できませんが、残された土塁や結界石、地籍図などから、かなり広範囲な寺域を持っていたものと推定されています。発掘調査では、礎石建物のほか、掘立柱建物や地下式倉庫、墓地などが確認されています。
地下式倉庫内からは焼土とともに多量の陶磁器が出土していて、これらの陶磁器が高熱を受けた痕跡を持っていたことから、西山光照寺は火災によって廃絶し、その火事場整理のゴミを地下式倉庫内に埋めたものと考えられています。
西山光照寺のシンボル的存在である、大形石像物群の背後には、発掘調査の結果、巨石を利用した石垣が存在することが判明し、これらの石仏群が当初の位置を大きく動いていないことがわかっています。
- 住所
- 安波賀町
- 営業時間
- 見学自由
下城戸
巨大な石積に圧倒される一乗谷の出入口
下城戸(しもきど)は、朝倉氏遺跡の出入口にあたる門があった場所です。もう1つ反対側には上城戸(かみきど)といわれる門がありました。
戦国時代の都は京都でしたので、京都から見て、下にあたるということで「下城戸」という名前がついています。
一帯の石垣には、身長を超えるような大きな石が積み上げられており、その大きさに圧倒されます。
一乗谷レストラント
遺跡の中のレストランで昼食
豊かな自然広がる遺跡の中にあるレストランです。地元食材をふんだんに使った料理や手作りスイーツが味わえます。
福井名物のおろし蕎麦ももちろんラインナップ。大野在来そば粉を使った手打ちそばをすっきりとした出汁でいただけます。
看板のセットメニュー「饗膳(きょうぜん)」を是非。
- 住所
- 城戸ノ内町10-48
- 電話番号
- 0776-97-5335
- 営業時間
- 11:00~15:00(14:30LO)
- 休業日
- 火曜日(冬季不定休)
- 饗膳(きょうぜん)
一乗谷朝倉氏遺跡 平面復原地区
平面復原町並を通りながら、瓜割清水方面へ
一乗谷レストラントを出て南下する右手側、「平原復原町並」は、先に見てきた巨大ジオラマで再現されていた付近です。
現在は、当時の住居跡や井戸、道路、水路などが残っています。ジオラマを見て得た内容を補完することで、その規模や当時の暮らしぶりを想像できることでしょう。
- 住所
- 城戸ノ内町
- 電話番号
- 朝倉氏遺跡保存協会 0776-41-2330
- 営業時間
- 見学自由
瓜割清水
福井市の歴史スポット、「一乗谷朝倉氏遺跡」のなか、住宅地の間にひっそりとたたずむ湧き水です。
当時の儀式や当主の生活用に使われたと考えられており、400年経った現在も澄んだ冷水が沸き出し人々の生活の水として使用されています。
- 住所
- 城戸ノ内町13-47
- 営業時間
- 見学自由
南陽寺跡庭園
朝倉氏遺跡の北の高台の上にある池泉鑑賞式庭園の遺構で石組と池泉跡、石に挟まれた三段の滝が組まれています。
南陽寺は、3代氏景が娘のために再興した尼寺で、庭前には美しい糸桜があり、将軍足利義昭を招いた観桜の酒宴を催した場所と伝えられています。
一乗谷朝倉氏遺跡「唐門」
一乗谷朝倉氏遺跡のシンボル、朝倉館の入り口に当たる門「唐門」
朝倉義景館跡の入口に建つ「唐門」は、朝倉氏五代義景様の菩提を弔うために建てられたお寺、松雲院の正門です。門は、江戸時代前期の建物で、豊臣家が移築寄進したと伝えられています。よく見ると朝倉氏の「三ツ盛木瓜」の家紋と豊臣秀吉が使用していた「五三桐」の家紋を見つけることができます。質素な中にも堂々とした気品を称える一乗谷朝倉氏遺跡のシンボル的存在で、春は背面に薄墨桜が映え、夏は門前に広がる芝生で子供たちが遊ぶ光景が広がります。
- 住所
- 城戸ノ内町
- 電話番号
- 0776-41-2330
- 営業時間
- 一乗谷朝倉氏遺跡/見学自由、復原町並/9~17時(入館は16:30まで)
- 休業日
- 一乗谷朝倉氏遺跡/見学自由、復原町並/無休 ただし年末年始を除く。
- 一乗谷朝倉氏遺跡・夏の唐門
- 一乗谷朝倉氏遺跡・朝倉館跡
- 一乗谷朝倉氏遺跡・唐門・星空
- 一乗谷朝倉氏遺跡・お堀の鯉
- 一乗谷朝倉氏遺跡・春の唐門
- 一乗谷朝倉氏遺跡の橋・桜
- 一乗谷朝倉氏遺跡・春・桜
- 一乗谷朝倉氏遺跡・秋の諏訪館跡庭園
- 一乗谷朝倉氏遺跡・唐門・秋
- 一乗谷朝倉氏遺跡・冬の唐門・雪景色
朝倉義景館跡/館跡庭園
朝倉義景の館跡、博物館の原寸再現との対比に思いを馳せて
唐門をくぐれば朝倉義景の館跡です。先に訪れている朝倉氏遺跡博物館の2階に原寸大再現された建物があった場所です。
三方が土手と濠で囲まれており、常御殿、主殿、会所などの建物、真中には日本最古とも言われる花壇があります。
また、朝倉義景館跡の山際には、館跡庭園があります。
力強い滝の石組、護岸石組が残されており、洗練された石組は京都との文化の交流があったことがうかがえます。
湯殿跡庭園
朝倉館を通り抜け、丘を登る。季節により表情を変える石組の庭園。
少し山を登ると「湯殿跡庭園」。館全体を見下ろす高台に位置し、荒々しい巨大な石組が目に飛び込んできます。
その強く迫力のある石組は室町前期のものと推定され、一乗谷の庭園でも最古のものと考えられているそうです。
また、春は桜、夏は苔、秋は紅葉やイチョウ、冬は雪、と季節によって異なった印象を楽しむこともできます。
中の御殿跡
義景の母、高徳院の居館があったと言われ、屋敷の礎石や池跡が残っています。
山麓を削りだして造った屋敷跡で、土塁に囲まれ、山側には2mの空濠もあります。
諏訪館跡庭園
朝倉氏遺跡で最も規模の大きい見事な庭園
諏訪館は朝倉義景の妻「小少将」の館で、その庭園は遺跡の中でも最も規模の大きいものです。中心の4m余りの巨石は、滝石組をなしており、全体に水平感と垂直感を基本にして安定感のある構成になっています。この石には、江戸時代末に彫り込まれた3代貞景、4代孝景等の法名が残されています。
一乗谷朝倉氏遺跡復原町並
復原された町並が広がる、朝倉氏遺跡最大の見どころ
1967年から今日まで、福井県の手で続けられた発掘調査により、一乗谷には当時、京都のような整然とした町並みがあったことが確認されています。その武家屋敷と町屋からなる町並み(200メートル)が復原されている朝倉氏遺跡最大の見どころが「復原町並」です。
塀に囲まれた重臣の屋敷が山際に並び、計画的に造られた道路をはさんで、武家屋敷や庶民の町屋が成形されていた様子がリアルに再現されています。発掘された塀の石垣や建物礎石をそのまま使い、柱や壁、建具なども出土した遺物に基づいて復原されています。
また、車でお越しの際には、この復原町並の南と北の出入り口付近に遺跡の駐車場がありますので、ご利用ください。
- 住所
- 城戸ノ内町
- 電話番号
- 朝倉氏遺跡保存協会 0776-41-2330
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 無休。ただし年末年始を除く。
- 町屋は建物内にも展示物があります。
- 中級武家屋敷の内部展示
- インスタ映えスポット「和傘スカイ」夏秋のみ設置
- 復原町並入場口
- 積雪時の遠見遮断
朝倉氏遺跡保存協会
朝倉氏遺跡のガイドの申し込みはこちらで
今回は、アプリをインストールして、先に見どころをまわった上で復原町並に来ましたが、人気の高い保存協会のガイドを申し込むのもおすすめです。
その場合は、博物館又は南陽寺跡庭園を見たあとに復原町並の南詰に来てください。ガイドでは、唐門や復原町並、各庭園などを親切なスタッフの説明を聞きながら巡ることができます。
- 住所
- 城戸ノ内町28-37
- 電話番号
- 0776-41-2330
朝倉氏遺跡復原町並から京福バス一乗谷東郷線 15:41分発 ー 16:10分着 福井駅
復原町並から徒歩30分 一乗谷朝倉氏遺跡博物館からレンタカーで 15:40分発 ー 16:00着 福井駅
福井駅周辺のお食事やお土産をチェック
福井駅周辺では、グルメやお土産を楽しんで
JR福井駅は、福井での旅行やビジネスにおいて、まさにハブといえる場所です。一日遺跡を巡った後は、福井駅周辺で食事や銘菓、お土産の購入、ちょっとした歴史スポット巡りなども楽しむことができます。福井での滞在時間を余すことなく楽しむために、福井駅周辺のみどころもチェックしてくださいね。
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