西山光照寺跡
笏谷石の石仏が並ぶ寺院跡
西山光照寺跡は、一乗谷朝倉氏遺跡と朝倉氏遺跡博物館の道中にある山裾、下城戸から600mほど離れた位置にある寺院跡です。一乗谷朝倉氏遺跡発掘にあたり発掘、石仏覆屋が再建され、多くの石仏が安置されています。
現在の西山光照寺は福井市の市街地にあり(越前大仏)ますが、もともとはこの位置にあり、朝倉氏滅亡後に現在の位置に移っています。
寺域については確定できませんが、残された土塁や結界石、地籍図などから、かなり広範囲な寺域を持っていたものと推定されています。発掘調査では、礎石建物のほか、掘立柱建物や地下式倉庫、墓地などが確認されています。
地下式倉庫内からは焼土とともに多量の陶磁器が出土していて、これらの陶磁器が高熱を受けた痕跡を持っていたことから、西山光照寺は火災によって廃絶し、その火事場整理のゴミを地下式倉庫内に埋めたものと考えられています。
西山光照寺のシンボル的存在である、大形石像物群の背後には、発掘調査の結果、巨石を利用した石垣が存在することが判明し、これらの石仏群が当初の位置を大きく動いていないことがわかっています。
基本情報
- 住所
- 福井県福井市安波賀町
- 営業時間
- 見学自由
- アクセス
- ・JR九頭竜線「一乗谷」駅から徒歩10分
・一乗谷朝倉氏遺跡博物館から徒歩7分 - 駐車場
- あり
- 駐車場:備考
- 一乗谷朝倉氏遺跡博物館南の道路を西に進み、踏切を渡ってT字路を左へ。未舗装の駐車場があります。