笏谷石とは?ふくいブルーとも呼ばれる貴重な石の秘密を教えます。
笏谷石(しゃくだにいし)は、福井県福井市の足羽山(あすわやま)周辺で採掘される石材のことです。約1600万年前の火山活動で降りつもった灰が固まってできた緑色凝灰岩で、濡れると青色になることから「越前青石」とも呼ばれています。
継体天皇が1500年前に発見したと言われ、柔らかくて加工しやすいという特徴から、いにしえから福井の至る所で利用されていました。
笏谷石(しゃくだにいし)とは
笏谷石は、主に福井市の足羽(あすわ)山一帯で採掘されていましたが、中でも笏谷地区の石質が優れていたことから、笏谷石という名称が付いたと言われています。
水に濡らすと深い青色に変化し、別名「青石」とも呼ばれるように、薄青色できめが細かいものが上質とされています。また、今後は発掘されることがないと言われている貴重な石です。
福井の歴史に受け継がれてきた名石
1500年も前から受け継がれてきた笏谷石は、今も敷石や縁石などとして私たちの暮らしの身近にありました。
古くは、古墳時代の石棺や神社仏閣などの石畳などの建材や墓、石仏、戦国時代に入ってからは、一乗谷朝倉氏遺跡の井戸や福井城址の石垣、九十九橋などにも使用されていました。今でも福井市内の観光地や歴史スポットにその姿を見ることができます。
モデルコース
福井の名石 笏谷石の遺構を巡る1日ドライブコース
「笏谷石(しゃくだにいし)」は、日本遺産の認定を受けている「福井・勝山 石がたり」の構成資産にもなっています。軽くて加工しやすいとして重用され、数々の歴史遺構などに残る笏谷石の遺構を今なお巡ることができます。
笏谷石を商品化している会社「ふくいブルー」
笏谷石は、今も敷石や縁石などとして私たちの暮らしの身近にありますが、時の移り変わりと共に人々の記憶から忘れられようとしていました。
そんな失われつつある福井独自の石文化を後世に残したいとの思いから、県内の古民家で眠っていた笏谷石を収集し、主に器としてブランド展開しているのが「株式会社ふくいブルー」です。
青地に様々な色の小石が散らばり、素材のブルーの美しさをさらに引き立てています。
石とは思えないほど軽くすべすべした優しい手触りで、和の器ならではのあたたかみがあります。
水に染まると神秘的な色合いに変化するのも魅力のひとつです。
金箔が散らされた施された器と箸置。自然が作り出した美しい模様に金箔を合わせると、和の雰囲気がぐっと高まりますね。
器は、唇にふれた感触がなめらかで、浸透性、保湿性、保温性にも優れているのだそうです。
福井市の観光地「一乗谷朝倉氏遺跡」のシンボル「唐門」の精巧ミニチュア(15分の1スケール)を発見!
国の特別史跡一乗谷朝倉氏遺跡から、笏谷石で作られた石製品が多数出土されたことに深い縁を感じて作られたとのこと。
笏谷石は細工がしやすく、細部まで精巧に再現することが可能で、薄く加工することもできるので、福井県の「表彰状」の素材としても採用されたことがあるそうです。
一乗谷朝倉氏遺跡とは?
一乗谷朝倉氏遺跡とは?日本のポンペイと呼ばれる貴重な遺跡は、大河ドラマ「麒麟がくる」にも登場しました
福井市内最大の観光地で、遺跡としての価値も高い「一乗谷朝倉氏遺跡」。
目で見て楽しむ県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館、復原された町並や庭園などから当時の暮らしに思いを馳せる遺跡や復原町並など、みどころが盛りだくさんです。
笏谷石を使ったオリジナルコースター作り体験も
株式会社ふくいブルーでは、薄く切った笏谷石を使ってオリジナルコースターを作る体験ができます。
所要時間は1時間半ほどで、作ったコースターは当日そのまま持ち帰ることができます。
家族みんなで福井の思い出を描いてみてはいかがでしょうか♪
基本情報
福井の名石、笏谷石を後世に残したい
オフィスには、笏谷石と関係が深い北前船のミニチュアなども飾られていました。今後はどんなアイデアが飛び出すのか楽しみですね!
ふくいブルーを取り扱っているお店
福井県内では西武福井・ハピリンなどでふくいブルーを取り扱っています。
福井駅前にある複合施設「ハピリン」2階にある「福井市観光物産館 福福館」でも、実際にふくいブルーの製品を手に取って購入することができますよ。
県外の方は東京・南青山にある福井アンテナショップ、大阪・名古屋のショールームでご覧いただけます。
30種類ほどのふくいブルーの商品が展示販売されている「福井市観光物産館 福福館」。
存在感がある繊細な美しさはひときわ目を引きますね。
人気の商品は夫婦湯呑みだそう。優しい口当たりと他にはないなめらかな手触りが好評で、自分用はもちろん、大切な方への贈り物としても選ばれています。
シャレた かわらけ にツマミを入れ、越前塗蒔絵の盃でいただく福井の地酒… とびきり美味しくなりそうですね!
お菓子になった笏谷石?
Syakudanie(シャクダニー)
なんと笏谷石をイメージしたお菓子が誕生しました。日本遺産登録の福井の「笏谷石」をテーマにしたブラウニーには、福井県産のブルーベリー、とみつ金時が使用されています。
電話番号:0776-22-5415(郷土菓子処香月)
住所:福井県福井市順化2丁目26-21
まとめ
福井生まれの美しき宝石、上品で優美な笏谷石。
福井の数ある歴史スポットの建造物や瓦、石敷などにその姿を見ることができるほか、笏谷石を使って作られた加工品は、手にした時の心地よさと他にはない美しさに職人技が感じられますね。
福井の地で長く親しまれている姿と同様に使うほどにあたたかみを感じることができるお気に入りの器になるのではないでしょうか。
ふくいブルーオンラインショップでは、湯呑やそば皿、ぐい呑みやビアカップなどの器だけでなく、ワイン立てや置き時計などお部屋を彩るインテリアグッズもあります。は受注生産で、ひとつひとつ手作りしているので、約1ヶ月後のお届けになりますが、是非のぞいてみてくださいね。
運営会社情報
株式会社ふくいブルー
<住所>〒910-0018 福井県福井市田原2丁目20-17 近藤ビル2F
<問い合わせ>0776-23-2911
<主な取扱及び展示店>
東京:ふくい食の國291(東京都中央区銀座1-5-8 Ginza Willow Avenue BLDG内)
大阪:福井県大阪事務所ショールーム(中央区瓦町2丁目2-14)
名古屋:東急ハンズ名古屋店(ジェイアール名古屋タカシマヤ10階)
福井:西武福井店・福井県庁生協・北電産業百選横丁
一乗谷朝倉遺跡復原町並売店・福井観光物産館 福福館
丸岡城 一筆啓上茶屋・道の駅 南えちぜん三海里
ふくいブルーの発展は私の生きがいで使命だと思っております。後世に笏谷石を伝えていくためにも、さらなる普及と新商品の開発に力を入れていますよ。