百坂
足羽山を登る笏谷石の階段
百坂は、水道記念館の脇から足羽山に登る急勾配の階段です。
百坂の登り口には、斎殿清水(ゆのやしょうず)と言われるわき水が出ていた跡地があります。(福井震災から湧き出なくなったと言われていて現在水は湧いていません。)
この清水の名は、福井の幕末の歌人、橘曙覧の妻ゆやが毎日この清水に水を汲みに行き、雨の日などは道がぬかるみ大変に苦労した、と曙覧の読んだ句に残っていることに由来します。
雨が降るとぬかるみ、人々が難渋していました足羽山の登山路でしたが、江戸時代末期、それを見かねた当時の商人松岡屋吉兵衛の尽力によって愛宕坂と百坂は石段となりました。
石段には福井特産の石である笏谷石が用いられていて、文政11年(1828)に完成します。吉兵衛の業績を讃えるための石像が造られ設置されています。
基本情報
- 住所
- 福井県福井市足羽1丁目
- 営業時間
- 見学自由
- 駐車場:備考
- 駐車場はありません