九十九橋

福井市中心の足羽川に架かり、古くは奇橋として有名な半石半木の橋でした。

北陸道が足羽川を渡る地点に架けられた橋で、古くは北庄大橋、福井大橋などと呼ばれました。

戦国時代、朝倉氏が越前国を支配したときにも橋がありましたが、柴田勝家が北庄城主となってから南側を石(笏谷石)、北側 を木で架け替えたといわれています。その後、何度か架け替えられますが、明治42年(1909年)まで半石半木の奇橋として330年間存続します。

橋の北詰には照手門があり、高札場や河畔には河戸もありました。九十九橋は、「日本三大奇橋」に数えられ、葛飾北斎の『諸国名橋奇覧』など多くの絵や文献に描かれています。


現在、橋から東西に伸びる足羽川の河川敷は、2.2kmにわたって桜並木が咲き誇る桜の名所になっています。

  • 九十九橋(北詰)
  • 九十九橋(提供:福井市立郷土歴史博物館)
  • 明治時代の九十九橋(提供:福井市立郷土歴史博物館)
  • 九十九橋南詰

動画

基本情報

住所
福井県福井市つくも1丁目
営業時間
見学自由
アクセス
JR福井駅から徒歩約15分
里程元標
九十九橋は、明治42年に木造トラス橋となりましたが、その際の廃材の石を用いて里程元標が造られました。なお、現在九十九橋北詰の西側堤防上にあるものは複製で、里程元標の実物は福井市の西光寺(柴田勝家の菩提寺)にあります。
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