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「味噌ってすごい!」〜福井の発酵文化で自由研究〜

夏休みの自由研究、毎年テーマ選びに悩む方も多いのではないでしょうか?そんなときこそ、福井の「味噌」に注目してみてください。味噌は、福井の自然、歴史、文化、そして人々の暮らしと深く結びついた発酵食品。見て、触れて、作って、食べて学べる味噌の世界は、自由研究にもぴったりです。

ライター:福いろ編集部(2025)
福いろ編集部(2025)
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「味噌ってすごい!」〜福井の発酵文化で自由研究〜

1.味噌ってなに?発酵ってどういうこと?

味噌は、大豆・米・塩を原料に、こうじ菌などの微生物の力で発酵させて作る日本の伝統的な調味料です。

福井では、米麹(こめこうじ)を使った「米味噌」が主流です。これは、大豆・米・塩を原料に、麹菌の力で発酵・熟成させて作られる味噌で、全国的にも生産量の約8割を占める代表的な味噌です。


発酵とは、微生物が食材を分解し、うま味や栄養を生み出す自然の化学反応。味噌づくりは、まさに微生物との共同作業なのです。


\自由研究ポイント/

味噌の原料(大豆・米・塩)を観察して、どんな特徴があるか調べよう。

発酵のしくみを図にして、微生物の働きを説明してみよう。

発酵と腐敗の違いについて調べてみよう。

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味噌は、生臭さを消す消臭効果やお肉・お魚を柔らかくする軟化効果があります。他にも、静菌効果や食をより美味しくするには欠かせない効果がたっぷりです!

2.福井の土地と味噌のつながりを知ろう

福井の味噌文化は、禅の精神とともに育まれてきました。永平寺では、修行僧が自ら味噌を仕込み、精進料理に使っていましたが、現在は、福井市の老舗「米五」が永平寺御用達の味噌蔵として、伝統の味噌づくりを担っています。


福井では「米味噌」が主流で、まろやかで優しい味わいが特徴。福井の味噌は、麹歩合(大豆に対する麹の割合)が高めで、平均10〜12割。これは、関西の影響を受けているためで、北陸の中でもやや甘めの味噌が多いのが特徴です。

また、福井の家庭では、昔から「手前味噌」と呼ばれる自家製味噌が作られており、家ごとに味が違うのも面白いところです。


\自由研究ポイント/

永平寺の味噌づくりについて調べて、禅と食の関係をまとめよう。

昔の味噌づくりの道具や工程を調べて、図解してみよう。

家庭で作られていた「手前味噌」の文化をインタビューしてみよう。

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大本山永平寺

<住所>福井県永平寺町志比5-15 

<営業時間>8時30分~16時30分(入場は16:00まで)
※季節により変更有 

<定休日>無休

<料金>拝観料
大人:700円
小・中学生:300円
障がい者手帳をご提示の方:300円
未就学児:無料

大本山永平寺

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福井の冬の味覚「はまなみそ」とは?

福井の冬の郷土料理として親しまれている「はまなみそ」は、米麹から作った甘酒に豆麹、醤油、塩漬けなす、しその実、しょうがなどを加えて発酵させた、ほんのり甘くて香ばしい“おかずみそ”です。寒い季節に体を温める保存食として、10月から2月にかけて食卓に登場します。

「はまなみそ」は、かつて正月の挨拶回り「お念頭」の際に振る舞われるなど、地域の人々の交流にも使われてきました。現在では、福井県内の味噌屋や土産物店で様々な種類が販売されており、餅やきゅうりに添えて食べるなど、家庭料理にも幅広く活用されています 。

出典:農林水産省ウェブサイト(リンク先)

福井の冬の味覚「はまなみそ」とは?

3.味噌づくりの現場を見学しよう!

福井市にある老舗味噌蔵「米五 みそ楽」では、味噌づくり見学ができます。見学時間は30分程度。おいしい味噌が出来上がるまでの工程を観察することができます。施設では、味噌の歴史や発酵のしくみを学べ、自由研究にぴったりの場です。


\自由研究ポイント/

味噌の仕込みを実際に見て、工程をまとめよう。

発酵の経過を日記にして、色や香りの変化を観察しよう。

味噌づくり見学の感想をレポートにまとめよう。

基本情報

米五 みそ楽

<住所>福井県福井市春山2-25-1 

<営業時間>10:00~18:00

<定休日>毎週水曜日、お盆、年末年始 

<料金>入場料:無料
    体験料:HPをご確認ください ※体験は要予約 

米五 みそ楽

4.味噌の種類と味くらべ

  • 米五の粒みそ
  • 米五の蔵粒

福井の味噌は、色・香り・味がそれぞれ違います。味噌の種類は材料で大きく分けると、米みそ、麦みそ、豆みその3種に分けられます。さらに、発酵や熟成の期間の長さや配合の違いで色や味に変化が生まれ、様々な種類に分類されます。食べ比べてみると、地域や製法による違いもよくわかります。味噌汁にしてみたり、野菜につけて食べてみたり、味の変化を楽しみながら学べます。


\自由研究ポイント/

味噌の種類ごとの特徴を表にまとめよう。

家族や友達にアンケートして「人気の味噌ランキング」を作ろう。

味噌を使った料理を作って、レシピと感想を記録しよう。

5.味噌のひみつをもっと調べよう!

味噌には、腸内環境を整える効果や、免疫力を高める働きがあったり、発酵によって生まれる酵素や乳酸菌が、体に良い影響を与えたりするという研究結果があります。また、味噌は保存性が高く、昔の人々の暮らしを支える大切な食材でした。

福井には、地域に根ざした味噌蔵が存在します。ぜひ、チェックしてみてください。


\自由研究ポイント/

味噌の健康効果について、文献やインタビューで調べてまとめよう。

発酵食品と健康の関係を図にして説明しよう。

味噌以外の発酵食品(納豆、漬物、ヨーグルトなど)との比較研究もおすすめ!

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まとめ

福井の味噌は、食べるだけでなく、学びにもなるすごい食べ物。自由研究を通して、発酵のふしぎや福井の文化に触れることで、食への関心や地域への理解が深まります。次の旅は、発酵を学びながら楽しんでみませんか?

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