レピヤンリボンってどんなもの?工場見学や体験もできる福井のレトロで可愛いリボンブランドです!
いつの時代でも女の子を可愛く笑顔にしてくれるリボン。福井県には、大正時代から続く織物工場で、今でも伝統的な技法を用いて作られているオリジナルリボンブランド「レピヤンリボン」があるのをご存じですか?今回は「レピヤンリボン」などを手掛ける、国内最大のチロルリボン工場見学に初潜入!レトロで愛らしいリボンが出来上がるまでの裏側を覗いてきました。さらに、チロルリボンを使ったバッジ作り体験にも挑戦!ワクワクドキドキが溢れる体験を、盛りだくさんでご紹介します♪
- ライター:福いろ編集部(2021~2022)
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1.可愛すぎる♪オリジナルリボンブランド「レピヤンリボン」って?
「レピヤンリボン」は、福井県丸岡町発祥の大正時代から続く細幅織物屋が立ち上げたオリジナルリボンブランド。どこか懐かしさを感じるポップで可愛いリボンや小物など、デザインから製造までのすべてを手掛けています。
レピヤンリボンの原点は、アルプス山脈にあるチロル地方の民族衣装をモチーフにした柄や刺繍があしらわれた「チロリアンテープ」。通称「チロルテープ」とも呼ばれています。
2.未知の世界に興味津々!チロルリボン工場の裏側に潜入!
今回、そんなレトロ可愛いオリジナルリボン「レピヤンリボン」などを製造する日本最大規模のチロルリボン工場に潜入してきました。
工場内を案内してくれたのは、チロルリボン工場長の松川享正さん。ファッションセンス抜群のおしゃれ工場長です♪
まずは、ハタオリ町・丸岡町の歴史やリボン工場の歴史についてのお話から。
チロルリボン工場が建てられたのは、チロルリボン製造がちょうど全盛期だった約50年前。しかし時代の変化と共に、チロルリボン工場は閉鎖の危機に追い込まれてしまいます。そんな危機を乗り越え、現在に至るまでの歩みを分かりやすく教えてくれますよ。
では早速、工場見学スタート!
初めに見学するのが、「整経場(せいけいば)」と呼ばれるエリア。ここでは、チロルリボンの経糸(タテ糸)を整える作業を行っています。
「整経」って、あまり聞き慣れないですよね。
織物は、まっすぐに揃った経糸(タテ糸)に緯糸(ヨコ糸)を織り込むことで作られています。経糸(タテ糸)がキレイに揃っていなかったり、張り具合がバラバラだったりすると、キレイな生地(リボン)に仕上りません。そこで必要なのが、「整経」の工程。すなわち、織るための下準備なのです。
この八角形の機械は、「綛(かせ)」と呼ばれています。糸を綛に束ね、高速回転でぐるぐる回すことで、下にセットされたボビンに巻きつけていきます。ギュルギュルギュル~と音を立てて回る光景は、思わず釘付けに……。ちなみにこの八角形が、工場入り口にあった大きな八角形のロゴにも採用されているそう!
続いて、一際目を引く大きな整経機を見学。
先ほど綛(かせ)で巻いたボビンがずらーーり。まるで蜘蛛の糸みたい!(笑)たくさん並べられた糸を、整経機に巻きつけていきます。
整経機が一回転するごとに、横の大きな時計が「チーン♪」となって知らせてくれます。ジブリ映画に出てきそうな、レトロ感♡新たな福井のフォトスポット誕生かも!?(笑)
続いて見学するのは、いよいよリボンを織り上げる工程のエリア。
そこには、思わず息をのむ光景が……。
伝統的なシャトル織機が80台以上並んだ薄暗い工場内には、今でも昔ながらの独特な雰囲気が漂っています。機械油のにおい、絶え間なく織り続ける音が、さらにワクワク感を高めてくれます。ものづくり現場の世界観に、きっとあなたも心動かされるはず。
「カシャーン、カシャーン・・・」
規則的な動きをするシャトル織機から出てくるのは、なんとも可愛らしい「レピヤンリボン」の人気キャラクター「まんまる猫」柄のリボン。その他にも、さまざまなデザインのリボンが織られる工程を見学できますよ。
この工場のすごいところは、すぐ目の前で織り上げられる様子を見学できるところ。ときには、シャトル織機の裏側に回って仕組みを説明してくれるので、子供はもちろん大人も夢中になること間違いなし!
まだまだご紹介しきれない、ワクワク驚きの見どころが満載!工場長やスタッフさんが分かりやすく楽しく説明しながら案内してくれるので、より理解も関心も深まりますよ。
また特に印象的だったのは、工場内で働いている従業員のみなさん。「こんにちわ~♪」「ゆっくり見ていってくださいね」と、すれ違う方々全員が笑顔で挨拶してくださる光景に、とても温かい気持ちになれました。見て、触って、聴いて、五感で楽しめるチロルリボン工場の裏側を、ぜひみなさんも覗いてみてはいかが?
3.自分好みにアレンジ!チロルリボンを使った缶バッジ作り体験!
さぁ、工場見学を楽しんだ後は、チロルリボンのバッジ作り体験にチャレンジ♪
早速、併設されているワークショップスペースへ。
内装をリノベーションしたワークショップスペースは、おしゃれでスタイリッシュな空間。昔ながらの独特な魅力あふれる工場とは全く異なる雰囲気なのですが、実はあちらこちらに機械の一部が使われているのです。
例えば、受付スペースには整経機の部品が使われています。マジックで書いた文字もそのまま残っていました。
ワークショップスペースの照明には……もうお分かりですよね。工場内で何度も目にした八角形。整経機の骨組みを使用しているそう。とってもオシャレ!!
チロルリボンのバッジ作り体験では、好きなリボンを使って自由にアレンジした世界にたった一つのバッジが作れます。作り方は、スタッフさんが丁寧に教えてくれるので安心!大人やスタッフがサポートするので、小学生でも楽しく体験できますよ。
さぁ、チロルリボンの可愛いバッジを作ってみましょう!
まず初めに、バッジに使用したい生地とリボンを選びます。
ご覧の通り、いろんな柄の生地とリボンが山盛り!(笑)「このリボン可愛い」「あの生地も素敵だな」と、選んでいるだけで1日が終わりそうな勢いです……。ぜんぶ可愛すぎる~!!
生地とリボンを選んだら、専用の円形アクリル板をあてて、ボールペンで型取りします。出来上がりの配置を決めて、テープで固定。位置を固定したまま、生地とリボンをカットしていきます。
真剣……(笑)こだわり始めると止まりません。大人もつい夢中になっちゃいますよ。
次にバッジを作る器具に生地を入れ込みます。ゆっくり丁寧に、適度に生地を引っ張りながら調整するのがコツですよ。
裏面になるシルバーの蓋をかぶせて、グッと両手で押し込みます。ちょっと力が必要なので、難しい場合はスタッフさんも手伝ってくれますよ。
じゃ~ん!完成!
可愛いリボンと生地を組み合わせた、オリジナルのバッチが出来ました♪自分好みにアレンジしたバッジは、プレゼントやお土産にもピッタリ!ポーチやバッグにつけたり、洋服のワンポイントにつけたり、どこにつけようか考えるだけでワクワク。愛着も倍増ですよ。
4.お気に入りのオリボングッズをお買い物♪
チロルリボン工場の入り口横には、「レピヤンリボン」オリジナルのグッズが展示・販売されています。まんまる猫などオリジナル柄のリボンはもちろん、カメラストラップやふくさ、ポーチなどの服飾雑貨、おうちで作れるアクセサリーグッズなど豊富に揃っています。
チロルリボンをスニーカーの紐にアレンジするのも人気なのだとか。一気にオシャレ上級者になれちゃう!ぜひ、心ときめくお気に入りのアイテムを見つけてみてくださいね。
5.工場見学&体験の詳細
基本情報
チロルリボンの工場見学&バッジ作り体験
【料金】2,500円~
【体験場所】福井県坂井市丸岡町堀水13-8 株式会社エイト
【所要時間】約1時間15分
【対象年齢】3歳~
【料金に含まれるもの】体験料・材料費・消費税
【1予約あたりの予約可能人数】2~5人
【URL】「レピヤンリボン」公式サイト https://rapyarnribbon.jp/home
まとめ
始まりから終わりまで、ワクワクとドキドキが止まらない工場見学&体験でした。シャトル織機やハンモック整経機など、大正時代から受け継がれてきたチロルリボン作りの技法を学べるなど、ここでしか味わえない貴重な経験がたくさん!1本のチロルリボンが出来上がるまでの工程一つひとつに込められた歴史や想いを知ることで、もっとチロルリボンやレピヤンリボンが好きになること間違いなしですよ。ぜひ福井を訪れたら、家族や友人と一緒に訪れてみてくださいね
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