越前府中城跡

前田利家が大名として最初に持った城

現在の越前市役所の場所には府中城の主郭があり、そこを中心に城下町が広がっていました。

発掘調査により府中城の史跡と思われる石垣が広範囲に見つかり、現在は武生公会堂にてその一部を見ることができます。

かつて朝倉氏の「府中奉行所」が置かれていた地域でしたが、1570年(元亀元年)に織田信長によって朝倉氏が滅亡した後、前田利家が府中城を築き1575年(天正3年)に入城しました。

前田利家はこの後、加賀藩にて加賀百万石の礎を築きますが、府中の「宝円寺」を両親の菩提寺として保護するなど、府中との縁は持ち続けました。

1601年(慶長6年)に結城秀康が越前に入国すると、老中である本多富正が府中城に入城し、以来明治維新まで越前の街の治世に務めました。

府中城跡から近くにある浄土宗の大寺「正覚寺」の山門は、江戸時代の府中城の表門を移築したものです。

基本情報

住所
福井県越前市府中1-13
アクセス
武生駅から徒歩2分(150m)
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