新宮神社(越前市真柄町)

真柄十郎左衛門で有名な真柄氏の氏神である熊野新宮権現を祀る

第26代継体天皇の第1子である匂大兄皇子(第27第安閑天皇として530年頃即位)は、紀伊国熊野新宮神社の御信仰が厚く、生まれ故郷の匂の里(真柄)に御分霊を奉迎され勅裁が行われました。曳馬図は正保3年(1646)奉納されました。
(参考:北新庄地区自治振興会 説明文)


新宮神社が祀る熊野新宮権現は、真柄十郎左衛門で有名な真柄氏の氏神でもあります。

真柄氏中興の祖とも言うべき真柄家次兵庫助が社頭を再興し、一族の中でも相当な力量を持つ真柄景忠は熊野権現の御前にて常に鍛錬していました。
また真柄一族の子孫である田代養仙は復興に力を尽くしました。

新宮神社の明治四十年(1907)の由緒には、「朝倉氏の臣真柄十郎左衛門、此地に参万石を領し居住せし時は、氏神として崇敬厚く数多の社殿を改築し、神田を寄附し、隆盛の大社たりしも、朝倉氏滅亡の後、天正年中の兵燹に罹り、社頭回録せり、然りと雖も今尚礎石等現存し、往昔隆盛の大社たりし一班を知るに足れり、目下各字に氏神を設け漸く離散すと雖も、下真柄、上真柄、西尾、宮谷等の産土神にして、社殿営繕等は往古より賦担し祭祀を合ふす」とあるそうです。

(参考:2022年 福井県立歴史博物館紀要)


基本情報

住所
福井県越前市真柄町29-30
ページトップへ