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愛宕坂茶道美術館とは?茶道の奥深さを感じよう!お抹茶で一服もできますよ。

福井駅から車で5分ほど、足羽山のふもとにある愛宕坂茶道美術館。ここでは茶道の歴史を学べ貴重な茶道具を見ることができます。

茶道の経験がない方でも楽しく茶道を知ることができる美術館です。

ライター:福いろ編集部(2021~2022)
福いろ編集部(2021~2022)
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愛宕坂茶道美術館とは?茶道の奥深さを感じよう!お抹茶で一服もできますよ。

1.概要

福井の「愛宕坂」に建つ愛宕坂茶道美術館。この茶道美術館は越前市の宇野煕氏が、茶道文化振興のために建て福井市に寄贈したものです。宇野氏が永年に亘り集めた貴重な茶道具や資料が800点以上所蔵されており、その一部が見られるとあって全国から茶道愛好家が訪れています。向かいには身近な言葉で日常生活を詠んだ「独楽吟」で知られる歌人、国学者橘曙覧の記念文学館もあります。


駐車場に車を止め、笏谷石の階段坂を上がっていきます。この道は、かつて愛宕坂(明治以降は足羽山)にあった愛宕大権現社への参道として知られていて古くは料亭や茶屋が軒を連ね、栄えた場所でもありました。雨の日は笏谷石の青がさらに美しく見えます。登っていくと福井市内が見渡せる展望台もありますので、美しい愛宕坂でたくさん写真を撮ってくださいね。

2.企画展示室(2階)

  • 永楽保全作 獅子香合 江戸時代(19世紀)/福井市愛宕坂茶道美術館所蔵
  • 染付大桃香合 中国・清時代(18-19世紀)/福井市愛宕坂茶道美術館所蔵

愛宕坂茶道美術館は3階が入り口になっているのでまずは2階に降ります。ここは企画展示室で、茶道具の優品の数々を見ることができます。展示内容は年に数回変わりますが、取材時は「ちっちゃくて可愛い  香合の世界」が開催されていました。香合とは、茶室で焚く香を入れておくためのお香を入れる蓋つきの器のことです。素材や年代でもデザインや細工が異なっていてそれぞれ違った魅力を感じられます。

時を超え、江戸時代や中国から渡ってきた貴重な香合を見ることができて感動しました。

3.常設展示室(1階)

1階には、常設展示室があります。一乗谷朝倉氏遺跡にみられる茶の湯文化、茶座敷を再現した模型、福井藩主松平家の茶道に関する資料などがあり、福井の茶道の歴史をじっくり学べます。

千利休から現代までの茶道の歴史は解っていますが、それ以前はまだ不明な部分が多いです。しかし、一乗谷朝倉氏遺跡からは室町時代より前の茶道具やお茶室だと思われるものが発掘されていて茶道の歴史を紐解く重要な資料になっています。日本最古の茶筅・茶杓などの複製品や、略年表による茶道史の概説も見どころになっています。

4.ロビー・お抹茶で一服(3階)

茶道美術館内のロビーでは、美しい庭園を眺めながらお抹茶で一服することもできます。

お抹茶は涼しげなガラスの器で、お菓子は目にも美しい干菓子をいただきました。学芸員の高島さんに、「作法などは気にしなくていいですよ、リラックスして楽しんでください。」と言っていただいたおかげで、お話しながら気楽にお茶を楽しむことができました。


お抹茶:300円


5.小間の茶室「尚庵」

茶道美術館から庭園を挟んだ離れには、風情ある佇まいの茶室「尚庵」があります。ここでは「愛宕坂茶道友の会」が主催するお茶会が年10回ほど開催され一般の方の参加も積極的に募集しています。茶室は一般にも貸し出しているので、個人のお茶会を開くこともできますよ。


茶道の世界に触れ、「茶道は素晴らしい日本の文化」であるということを改めて感じさせられました。茶道の知識や経験がなくても気軽に立ち寄ってほしい美術館です。

「茶道」の奥深さ・味わい深さ・親しみやすさを体験してくださいね。

基本情報

愛宕坂茶道美術館

<住所>福井県福井市足羽1-8-5

<アクセス情報>コミュニティバスすまいる照手・足羽方面愛宕坂下車 徒歩約1分

        京福バス70系統運動公園線(道守高校先回り、福井駅前7番乗り場発)久保町下車 徒歩約2分

        京福バス74系統清水グリーンライン(福井駅前8番乗り場発)久保町下車 徒歩約2分

<開園時間>9:00~17:15(入館は閉館時間の30分前まで)

<休日>毎週月曜日(祝日の場合、翌平日休館)

<利用料金>個人 100円 団体割引あり(20人以上)

      ※中学生以下・70歳以上・障がい者手帳をお持ちの方は無料

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