福井市は足羽川や足羽山など自然に恵まれ、桜の時期には、市内随所の桜が一斉に開花。「桜の都」に様変わりします。
代表的なお花見スポットはJR福井駅から徒歩10分、日本さくら名所百選「足羽川の桜並木」。その距離は2.2㎞にもおよびます。
その美しさは「百聞は一見に如かず」です。桜の樹に包まれるような並木道を歩くと、それだけで幸せな気持ちになれます。毎年桜の時期に開催される「ふくい桜まつり」の期間(例年4月上旬ごろまで)には、堤防約1.5㎞が淡い色彩の光でライトアップされ、昼とは違った幻想的で雄大な景色が広がります。足羽川河川敷には屋台や、川床ならぬ桜床も登場、桜床ではお弁当も注文でき春のひと時をさらに優雅に過ごせます。
|足羽河川敷を散策しながら、足羽山がゴールデンコース。
足羽川と合わせて桜の名所となっているのが「足羽山(あすわやま)」。約1300本の桜が植えられています。
足羽川堤防を散策しながら、市民に愛される足羽山にある足羽神社のしだれ桜を眺め、お参りするのが、地元の人のゴールデンコースです。
特に、足羽神社のしだれ桜は見事で、樹齢370年の巨木が醸し出す妖艶な色気は、特にライトアップがされる夕暮れ時、一層美しく見えます。
足羽神社までは、整備されていて階段で行くことができます。JR福井駅からゆったりと歩いて約1時間弱ですが、途中には、橘覧見記念館や愛宕坂茶道美術館、足羽神社付近には茶屋もあり、時間をとって気分い次第で立ち寄りながらのお散歩が最高です。また、眼下に広がる福井市街の風景も見処です。
|桜はなびらの絨毯・花筏と内堀に映るコントラストが美しい福井城址の桜。

JR福井駅から徒歩5分。福井城址も、桜の都福井市のおすすめの桜スポットです。
徳川家康の次男・結城秀康が築城した名城です。その内堀周辺や城址内に、咲き誇る桜は枝ぶりも見事です。鏡のような内堀の水面に映る桜、桜の花びらが織りなす花筏は圧巻です。

城址内の石垣には上ることもでき、石垣の上から内堀を眺めも趣があります。ライトアップされるほか、隣接する中央公園がデジタルアートで投影されるなど夜も見どころです。このほかにもさくら通りなど福井市内には数々の見どころスポットがあります。
「ふくい桜まつり」(例年4月上旬ごろまで)では、福井城址や福井駅西やライトアップ、駅周辺や中央公園、市内各所で様々な桜と光のアートやイベントが楽しめます。
|歴史の名所は桜の名所。一乗谷で戦国時代の「粋人」の世界を感じる。
少し足をのばして市内から車で20分。歴史的名所の「一乗谷朝倉氏遺跡」は約300本のしだれ桜や、薄墨桜、ソメイヨシノを見られる桜の名所でもあります。唐門や当時の街並みを再現した復原町並、庭園や屋敷跡など遺跡全体が桜に彩られ、華やかな雰囲気になります。朝倉氏最後の当主である朝倉義景は「観桜」の酒宴を催すなど、戦国時代とはいえ朝倉氏がいかに「粋人」であったかが分かります。

また、花より団子!復元街並の敷地内にはお茶屋の屋台「朝倉いっぷく茶」(お菓子付き一杯400円・入場料込)ではお茶とお菓子を味わえます。レンタサイクルもありますので、桜の散策を眺めながらのサイクリングは本当に贅沢なひと時です。
毎年、桜の開花時期には(2021年は4月2日~11日)は糸桜がライトアップされ、また昼とは違った幽玄な景色を垣間見ることができます。この季節にしか体感できない桜の都を楽しめます。

